劇団 火の電車(A fire tank/ブレジョンチャ)『花火』
日本に紹介したい韓国演劇(3)

2019年1月にソウル東洋芸術劇場で行われた「韓日演劇キャンプ」の際に、「日本に紹介したい韓国演劇15本」(2019年版)のプレゼン発表がありました。その時の資料を翻訳・整理したものを順次掲載していきます。

劇団「火の電車(A fire tank/ブレジョンチャ)」『花火』

初演=2017年
上演時間=100分
作・演出=ビョン・ヨンジン

【劇団紹介】
消えない火
疲れ果てない電車
我々は劇団火の電車です。

劇団のFacebookページ

作品紹介】
「花火」は、人気アニメの主題歌だけを歌い続けてきた歌手、彼女のマネージャー、そして自分が一流俳優だと勘違いしている役者、三人の更年期を描いた作品です。
誰もが持っている自分への愛、そしてそれに対する渇き。非情な巨搭の下で生きている我々にとって美しい希望を与えるすべての感性は、やはり自分を慰める愛から始まります。アニメソングの歌手を中心に、素直な夢と愛の物語を描いていきたいと思います。

【あらすじ】
かつての人気アニメの主題歌だけをずっと歌い続けてきた歌手セイコ!
そんな彼女のそばにずっといてくれたマネージャー・サキ!
そして自分がまだ一流俳優だと勘違いしているヒロシ!
たまには堂々と、たまには黙々と、自分の道を歩んできた彼らの前に、それぞれの「更年期」が訪れる。
絶対に戻れない! 輝く青春時代があるように
決してただ流せない! 熟された更年期もある。
セイコとサキ、そしてヒロシ。
三人の愉快でとんでもない更年期の物語が始まる!

劇団火の電車『花火』

劇団スタジオ・マルリ『京城犬夢伝』
日本に紹介したい韓国演劇(2)

2019年1月にソウル東洋芸術劇場で行われた「韓日演劇キャンプ」の際に、「日本に紹介したい韓国演劇15本」(2019年版)のプレゼン発表がありました。その時の資料を翻訳・整理したものを順次掲載していきます。

(2)劇団スタジオ・マルリ(스튜디오 말리)
『京城犬夢伝(경성견몽전)』

初演=2017年
上演時間=100分
演出=チェ・ソウン

【劇団紹介】
マルリは人を動かし、社会、国、そして地球を変える作品を作りながら、みんなが幸せな芸術世界を形成することを目標にする公演芸術団体です。
https://www.facebook.com/studiomaly5/

【作品紹介】
この作品は、人間であることを諦めた人と、人間らしく生きていく動物の物語です。客席に笑顔を与えながらも、現在を生きる我々を振り向いてみる作品になると思います。

【あらすじ】
舞台は、植民地時代の京城(ソウル)。イ・グァン博士は祖国の裏切者で、今は犬の研究をしている。彼の研究対象は路地の犬。そのなかの一匹を人間に変える実験を行い、実験は成功。その犬人間は「イ・グァンジュン」と名前を付けられる。しかし、彼は愛の感情を分かり、自分の存在に対し混乱してしまう。結局、イ・グァン博士の狂気に気づいた博士の弟子ハリムは、グァンジュンがもっと人間らしく生きていくように彼を解放する。

京城犬夢伝

 

劇団スマイル『家族です』
日本に紹介したい韓国演劇(1)

2019年1月にソウル東洋芸術劇場で行われた「韓日演劇キャンプ」の際に、「日本に紹介したい韓国演劇15本」(2019年版)のプレゼン発表がありました。その時の資料を翻訳・整理したものを順次掲載していきます。

(1)劇団スマイル(극단 웃어)
「家族です(가족입니다)」

初演=2014年
作・演出=キム・ジンウク

【劇団紹介】
2014年旗揚げ。普通に生きている人々の人臭い物語を作るのが目標。
https://facebook.com/20131121family

【作品紹介】
ただ普通に生きたい!平凡な人たちの素直な物語。

【あらすじ】
幼い頃、ただ二人で暮していたキヨン(兄)とジニ(妹)。
キヨンは、ジニのために中学を中退し、仕事を探す。彼は二十歳になって、もう仕事ができなくなり、会社を作ると言いながら、家に引き籠もってしまう。一方、ジニは高校を卒業した後、就職をし、兄に代わって生活を支えるようになったが、自身の結婚により、一人になってしまう兄が心配で、ずっと離れていた母に会う決心をする。しかし母がキヨンとジニのために何かをしようとすると、ジニにとってはそれが傷になってしまう。キヨンは何も知らないままジニの結婚相手に、自分が兄であることを分かってもらおうと情けない行動を繰り返す。
ジニの結婚式のために、母はキヨンの前に現れる勇気を出してみる。
そして20年も離れて暮していた二人がついに再会する……。