2027年1月に座・高円寺1にて上演する、『韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.3』の演出家が、決定しました。
『キリエ』(作・チャン・ヨン)に、藤井ごう氏、
『青年部に狂ったヘイン』(作・イ・オジン)に、升味加耀氏、
をお迎えします。

『キリエ』(作・チャン・ヨン)
【演出:藤井ごう・コメント】
現代社会が抱える闇の中をまさに生馬の目を抜くように生きた「家」に内包され、或る選択をした登場人物たちは自分の「生」を顧みる。「死」を深く思うからこそ、絶望を抱えた人々は「生きること」について自覚的になる。生きづらい現代社会への処方箋のようなこの戯曲「キリエ」──演出するに当たり、ドラマリーディングは作品紹介の意味合いもあるけれど、行動という手段が制限され、それぞれの人物が発する手段としての「言葉」に集約することで、受け手はイメージと世界の「無限の広がり」を体験できるだろう。リーディングだからこそ、豊かに伝えられる作品にしたい。
『青年部に狂ったヘイン』(作・イ・オジン)
【演出:升味加耀・コメント】
今春ソウルでイ・オジンさんとお会いし、クィア・フェミニストの劇作家・演出家という共通点から、社会と向き合う姿勢や、数えきれない論点を作中でどのように扱うかについてお話する機会を持てたことが、『青年部に狂ったヘイン』の演出を希望したきっかけです。
韓国文化、そしてフェミニズムの文脈の中で紡がれたこの物語を、俳優はもちろん、劇作家・翻訳家の皆さんとも対話しつつ、丁寧に立ち上げていきたいと思っています。稽古場そのものが文化交流の貴重な機会として息づき、参加者の作品背景への理解が深まることで、オジンさんの明晰で強靭な言葉たちに重要な奥行きを加え、大切に共有できるような上演にしたいと考えています。