韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.1(仮) 演出家募集

「韓国現代戯曲ドラマリーディング」は、10 回目・20年の取り組みを終え、新たな交流へと発展させることとなりました。日本の演劇人、またはそれに近い業界人に向けて、特に若い世代を対象とした交流へと展開していきます。20年間の演劇交流のノウハウを使い、次世代の演劇人の育成と、韓国との演劇交流を進化させていこうと考えております。

今回は、これまでの戯曲集とドラマリーディングという形での交流を継続しながらも、新たなステップとして翻訳者の公募を行い、想定を超えた人数の応募を頂きました。お礼を申し上げます。

つきましては、公演に向け、作品の演出家を公募いたします(今後、出演者もオーディション形式で募集したいと思っております。)当企画に興味を持つ演出家の方々には、ぜひご応募していただきたいと思います。たくさんの方のご応募お待ちしております。


◆応募資格 演出経験10年以下、もしくは35歳以下。

◆応募方法 応募フォーム、もしくは、メール( japan.korea.tcc@gmail.com)のいずれか

・応募フォーム https://forms.gle/yTpGHcdJHj7UwuEN7

・応募フォームが利用できない場合
件名に「2023日韓リーディング演出希望」を記載し、下記(1)〜(9)をA4用紙2枚以内でPDFファイルにまとめファイル名をご自身の名前として、メールにてご応募ください。

(1)氏名(ふりがな)/活動名
(2)所属(あれば)
(3)生年月日と年齢
(4)連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
(5)略歴(活動歴・プロフィール。400字~1200字程度)
(6)志望理由(200字程度)
(7)プロフィール写真(バストアップ)
(8)希望作品(複数可)
(9)参考資料があれば記載。過去の演出作品の劇評、取材記事、舞台映像のURL(映像の場合には編集をして3分以内のもの)など

◆演出料 15万円(税込)
◆締切 2022年8月5日(金)必着 

◆公演までのスケジュール

8月下旬 演出家決定
10月   出演者オーディション・出演者決定
12月   顔合わせ
1月上旬~1月中旬 稽古(約10日ほど) 座・高円寺稽古場ほか

◆公演概要
2023年1月25日(水)~29日(日)  座・高円寺1
全6ステージ (各作品3ステージ) 予定

  1/25 水 1/26木 1/27金 1/28土 1/29日
14:00       作品A 作品B
19:00 作品A 作品B 作品A 作品B シンポジウム

◆選考方法
書類選考の結果次第では、8月中旬から下旬に面接を行うこともあります。

◆お問合せ
必ず件名に「2023日韓リーディング演出家募集」と記載してください
 japan.korea.tcc@gmail.com


◆作家・作品について 公演の順番などは未定です。

『晴れた日に』(仮)

原題:푸르른 날에
(2009年第3回車凡錫戯曲賞受賞、2011年初演で大韓民国演劇大賞作品賞・演出賞受賞)

【作家】 ジョン・ギョンジン 정경진
劇作家・作家。1965年生、全羅南道木浦市出身、在住。
2004年より小説、戯曲等の執筆を始める。2008年、戯曲『黒い海のカモメ』で第2回海洋文学賞・優秀賞を受賞。2009年、戯曲『晴れた日に』(タイトル仮)で第3回車凡錫戯曲賞を受賞。戯曲『ホンオ』が2010年ソウル演劇祭に公式参加、上演作は演出賞を受賞。小説『北極星』(筆名チョン・ソハ)2007年、小説版『晴れた日に』2014年を出版。2011年の本作初演は大韓民国演劇大賞 作品賞・演出賞を受賞、以後5年連続で上演され好評を博した。

【翻訳】 村山哲也(むらやま てつや)
東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。公務員を経て、私立中学高校の社会科教諭(現職)。演劇部の顧問を務めるとともに、地域で演劇鑑賞運動に携わる。教職のかたわら、神田外語大学、語学学校等で韓国語と翻訳を学び、翻訳者を志す。『韓国映画100選』(クオン、2019年)に翻訳協力。韓国語の翻訳書に『誰でもかんたん!かわいいミニイラストの描き方』(翔泳社、2021年)、『おしゃれなライフスタイル動画撮影&編集術』(BNN、2021年)がある。(2022年にも出版予定あり)

【翻訳監修】 沈池娟(シム・ヂヨン)

【あらすじ】
茶畑を見渡す庵で修業中の僧ヨサン(俗名オ・ミンホ)。愛し続けたミンホに贈る韓服を自室で縫うジョンヘ。舞台は2人の回想で過去と現在を行き来する。ミンホは光州で大学生だった時に伝統茶屋を営むジョンヘと恋仲になり、彼女の弟ギジュンとも親しくなる。だが彼らは光州民衆抗争の渦中の人となり、ギジュンは命を落とす。ミンホは戒厳軍に捕まり激しい拷問の末、仲間を裏切る。死なずに済んだが、後遺症と罪悪感から廃人同然になる。そんなミンホを支えようとするジョンヘ。弟を失いミンホを恨みもするが彼への愛は変わらない。だがそんなジョンヘをミンホは拒み、襲う。ミンホの子を身籠るジョンヘ。それを知らぬまま出家するミンホ。家業の製茶会社を継いだ兄ジンホ(養子)は、ミンホとジョンヘのことを思い、事情を知った上でジョンヘに求婚し、娘ウンファを我が子として育てるが、ウンファが4歳の時に事故死する。ミンホは僧イルジョンと出会い僧侶として生きることに光明を見いだす。やがて成長した娘ウンファの結婚式に参列する僧ヨサン。娘と心を通わす。ジョンヘとも久しぶりに言葉を交わし打ち解ける。式を終え僧服に戻り、仲間たちが眠る光州の墓地を訪れる。

 『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮) 

原題:외로운 사람, 힘든 사람, 슬픈 사람
(2013年初演、2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト 3」選定 )

【作家】ユン・ソンホ 윤성호
1983年生まれ。
同時代を生きる人々の矛盾と不条理な姿について探求する劇作家であり演出家。
特に人間関係の脆さや弱さに着目している。
誰もが共感できる日常的な素材を通じて、淡々としながらも奥深い物語を独特の言葉で繊細に解いていく。
DAC Artist(DOOSAN Art Center Artist)
2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト3」選定 『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)
2020年ソウル演劇祭演出賞・戯曲賞受賞 『死の家』

【翻訳】鄭世奈(정세나/ちょん せな)
俳優。翻訳は今回が初となる。1994年4月3日生まれの在日コリアン4世。東京朝鮮高級学校卒業後、舞台芸術学院入学。2年間の勉強を経て劇団青年座に入団。2019年度劇団青年座中台賞受賞。主な出演作として、日本劇団協議会『フィルメーナ•マルトゥラーノ』(作:エドゥアルド•デ•フィリッポ/翻訳:二宮大輔/演出:高橋正徳)、劇団青年座『横濱短篇ホテル』(作:マキノノゾミ/演出:宮田慶子)、劇団青年座『からゆきさん』(作:宮本研/演出:伊藤大)、劇団青年座『安楽病棟』(原作:帚木蓬生/作:シライケイタ/演出:磯村純)、NHK FMシアター『埋める女』(作:丸山智/音楽:栗山和樹/演出:真銅健嗣)

【翻訳監修】 青木鉄仁

 【あらすじ】
舞台は韓国ソウルのとある雑誌社。
移りゆく時代の変化についていけず休刊の危機が迫る、人文社会科学季刊誌「時代批評」。
そこへ新しく編集長としてやって来たのは広告界出身のソ・サンウォン。
“待っていて下さい、必ずここを救ってみせます”
歓迎する職員たちの中で、一人浮かない様子のキム・ナムゴンチーム長。
彼はこの「時代批評」に若い頃から全てを尽くしてきた。誰よりも真っ直ぐで頑固者の彼にとって、口を開けば“トレンディー、トレンディー”と世の中の流行ばかり優先する新任編集長は不満の種であった。
どうしたら変われるのか。
変わるべきなのか。
どんどん時代に取り残されていく「時代批評」をめぐり、登場人物7人の可笑しくも切ない人間模様が交錯する。
ナムゴンの親友で化学哲学者のパク・ヨンウ。
一見クールな会計係りカン・スヘ。
グラフィックデザイナーでサンウォンと内縁の関係にあるペン・ヂイン。
お調子者の記者、チョ・ヒョンレ。
ヨンウに恋心を抱く最年少記者のチャン・セミ。
チェーホフの「ワーニャおじさん」をモチーフに再創作されたこの作品は、今の時代を生きる私たちの姿をリアルに描き出す。


◆留意事項
・応募された方の個人情報は厳重に管理し、今回の公募以外の目的に利用いたしません
・選考に関する問い合わせには、一切応じる事はできません。予めご了承ください

当事業は、ハラスメント防止対策に必要な措置を講じて進行いたします。 参加者の方から、進行に関してご意見をいただいた場合には運営スタッフが責任をもって対応いたします。

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.1(仮) 翻訳者公募のお知らせ

『韓国現代戯曲ドラマリーディング』は、10 回目・20年の取り組みを終え、新たな交流へと発展させることとなりました。日本の演劇人、またはそれに近い業界人に向けて、特に若い世代を対象とした交流へと展開していきます。

今回より、これまでの演出家・俳優の公募に加え、翻訳者も公募することといたしました。それにより、文学界からも才能を発掘し育成することを狙いとします。これまでの20年間の演劇交流のノウハウを使い、次世代の演劇人の育成と、韓国との演劇交流を進化させます。

当企画に興味を持つ翻訳者の方々はぜひご応募していただきたいと思います。
応募希望の方は、下記の募集要項を熟読の上、ご応募ください。

たくさんのご応募お待ちしております。

【翻訳者公募 募集要項】

■以下の上演戯曲/戯曲集掲載戯曲の翻訳

・上演戯曲
『青々たる日に』(2011年初演) 【作家】チョン・ギョンジン
『寂しい人、辛い人、悲しい人』(2018年初演) 【作家】ユン・ソンホ
・戯曲集掲載戯曲
『これが最後だ』(2019年初演/2020年再演) 【作家】イ・ヨンジュ
のいずれかの翻訳

■選出

1名or 2名

■スケジュール

応募期間    :2022年5月~2022年6月10日
選考期間
・書類選考  :2022年6月10日~2022年6月17日
・面接    :2022年6月22日
(書類審査に合格された方で面接日に来られない方は、別の日にオンライン面接などご相談させていただきます)
翻訳者決定。その後、粗訳提出をいただきます。
・粗訳締め切り:2022年7月15日

応募資格

・文芸作品の翻訳出版(単独での訳書。共訳・翻訳協力は含めない)の実績が1作以下の個人であることが好ましいが、現状では「新人」と考えられることができると判断した場合は、その限りではない。

・国籍、年齢、居住地などは問いません。

応募方法

以下の必要項目すべてを応募用紙(書式自由)A4サイズ1枚にまとめ、メールか郵送にてお申し込みください。

・経歴
・志望動機
・韓国語翻訳の実績(もしあれば) 
【応募先・お問い合わせ先】
★メール yoshida@luckup.co.jp
※必ず件名に『2023日韓リーディング応募』としてください。
★郵送 〒165-0034 東京都中野区大和町1-9-9
   株式会社LUCKUP 内 2023日韓リーディング応募係 宛て

◆翻訳者決定後について

・翻訳料 150,000円(税込)程度を予定
・翻訳作品のリーディング上演 2023年1月
・翻訳戯曲掲載の戯曲集の作成

選考委員(※順不同、敬称略)

青木鉄仁
上野紀子
鬼頭典子
津川泉
洪明花
シム・ヂヨン
シライケイタ
鈴木アツト

◆留意事項

・応募された方の個人情報は厳重に管理し、今回の公募以外の目的に利用いたしません
・選考に関する問い合わせには、一切応じる事はできません。予めご了承ください

韓国現代戯曲ドラマリーディングX


2021/1/20追加:
紹介作家インタビューをHPに公開しました。

01 キム・ミョンゴンさんインタビュー(聞き手=石川樹里)
02 ソン・ウッキョンさんインタビュー(聞き手=上野紀子)
03 ク・ジャへさんインタビュー(聞き手=洪明花)

韓国現代戯曲ドラマリーディングⅩ
2021年1月27日(水)~31日(日)
座・高円寺1


『韓国現代戯曲ドラマリーディングⅩ』についてのお知らせ

1月7日、政府より緊急事態宣言が発出されたことを受け、日韓演劇交流センターでは、公演につきまして、今後の対応を検討させていただきました。

内閣官房より各都道府県に通達された1月7日付の事務連絡にのっとり、「1月11日までに販売済のチケットについては、収容定員制限を適用せず、キャンセルも不要」という内容を受け、下記の対応を行ったうえで、上演させていただきます。

日韓演劇交流センターは長きにわたり韓国の演劇人たちと交流を深めてきました。お互いの国で、10回ずつを目標に2002年から始まった交流は20年目となりました。その間、日韓の政治的な軋轢が何度もありましたが、この交流の火は消えることなく、むしろ徐々に燃え上がってきたと言えるのではないでしょうか。

しかしながら、現在のコロナ禍は未曽有の状況を生み出し、日韓だけでなく、世界中がパンデミックの渦の中にあり、韓国の演劇人たちも日本同様に厳しい状況の中で活動を続けていると聞いています。私たちはその最中で、10回目まではと約束した、いったん一区切りの、最後の日本でのリーディング公演を準備してまいりました。何とか韓国からゲストをお招きできないかと、ぎりぎりまで模索してきましたが、今回は残念ながら韓国からお招きすることを断念し、リモートで実施することに決定いたしました。そうした時に7日の緊急事態宣言が発令されました。

日韓演劇交流センターは、とても脆弱な団体です。一般社団法人ではありますが、メンバーの所属団体はばらばらで、それぞれ別の仕事を持っている中で、力を寄せ合いながら組織を維持しています。今回の緊急事態宣言によって、場合によっては、中止・延期も覚悟していましたが、「1月11日までに販売済のチケットについては、収容定員制限を適用せず、キャンセルも不要」という通達が来ました。そのうえで、「一区切り」の後を見据え、どうしたらこの演劇交流を継続できるのか、という話をしました。

今、韓国も、公共劇場は閉鎖されたままです。一方で、民間の劇場では、上演が続いています。こういう状況下でも日韓の演劇人たちがそれぞれ仕事を継続していることは、お互いの励みになり、こうした厳しい状況を共有することにより、いつかお互いの国を訪れ、再び出会える日を夢見ることができるのではと思います。

今回の交流は、実際に対面することなく、終えることになりますが、戯曲の上演を通じて出会うことができるのが演劇の魅力であり、そのような交流により、最後の最後まで、お互いを感じあうリーディング公演になればと思っています。

万全の感染症対策をしたうえで、お客様をお迎えしたいと思います。

ご来場を心よりお待ちしております。

◆公演日程
1月30日(土)19時開演の公演を除き、すべて予定通り実施
1月30日(土)19時 → 18時開演
3作品とも上演時間は1時間40分前後になる予定です。

◆アフタートーク
すべての公演でのアフタートークを予定していましたが、1月27日(水)~29日(金)の公演終了後のアフタートークを中止します。
1月30日(土)・31日(日)の公演後のアフタートークは、観劇した方は観覧可能とし、リモートで会場と、韓国の劇作家をつないで実施します。
アフタートークは、アーカイブとして公演終了後、1週間から10日程度の期間限定で配信します。どなたでもご覧いただけます。

◆チケットなどについて
・客席数は定員の50%になります。
・全席自由のままになります。
・終演後の出演者との面会はご遠慮いただきます。
・自治体からの呼びかけを受け、来場の取りやめを希望されるお客様につきましては、チケット料金の払い戻しを承ります。
・すべての公演に記録映像のためのカメラが入ります。

◆お客様へのお願い
・入場時に消毒、検温など感染症予防対策を実施します。
・会場内では、観劇中を含めマスクのご着用をお願いします。
・咳やくしゃみやの際は、ハンカチ等による飛沫防止にご協力ください。
・体調不良の際は、ご観劇をお控えいただくようお願いします。
・購入時に必ず連絡の取れる連絡先をお聞きいたします。
・出演者へのスタンド花、プレゼントなどはご遠慮いたします。
・公的機関への個人情報の開示をする場合がありますのでご了承ください。
・観劇後に建物前には留まらずに、速やかなご帰宅をお願いいたします。
・終演後の出演者との面会はお控えいただきますようお願いいたします。
・毎公演ごとに本番前に客席の肘掛け、階段等の手摺、トイレの洗面台、ドアノブ、エレベーター内などの消毒いたします。

◆キャスト・スタッフについて
・スタッフは飛沫感染防止の観点から全員マスクを着用いたします。
・稽古期間より、毎日検温して臨んでおります。
・稽古初日および公演直前に全員PCR検査を受けます。

そのほか、お問合せなどは日韓演劇交流センター事務局までお願いいたします。
このような状況下ですが、少しでも多くの皆様にご覧いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


『激情万里』 

(1991年初演) 
作:キム・ミョンゴン
翻訳:石川樹里
演出:南慎介

出演:加藤亮佑 川鍋知記 日下部そう 小林あや 小林咲子 ししどともこ(カムヰヤッセン) 中山朋文(theater 045 syndicate) とみやまあゆみ 永野和宏(劇団新人会) 蒔原朋実 松井壮大 山崎丸光 山森信太郎(髭亀鶴) 吉村公佑 渡邊真砂珠(文学座)

※出演予定だった田崎哲也は都合により中山朋文に変更になりました。

2021年1月27日(水)19:00
2021年1月30日(土)14:00 

30日 アフタートーク 南慎介×キム・ミョンゴン(リモート参加)

今日も新派劇団「北極星一座」開演の銅鑼が鳴り響く。
演目は『長恨夢』。尾崎紅葉の『金色夜叉』を翻案した大衆劇である。
「朝鮮の匂いがする偉大な芸術」を夢見て、ホン・ジョンミンら若手俳優は新派劇団を脱退するが、時代は彼らの理想を許さない。日本への抵抗か、服従か。共産主義か資本主義か。北か、南か。真の芸術を目指す若者たちは残酷なまでの二項対立に巻き込まれていく。
朝鮮半島を駆け抜けていった数々の戯曲、歌、そして俳優たちが描き出す、日帝時代から朝鮮戦争まで20年以上に渡る韓国近代演劇史クロニクル。


『椅子は悪くない』

(2002年初演)
作:ソン・ウッキョン 
翻訳:上野紀子
演出:鄭義信

出演:國崎史人 小飯塚貴世江(キヨエコーポレーション) 酒井和哉 根本大介 矢内文章(アトリエ・センターフォワード)

2021年1月28日(木)19:00
2021年1月30日(土)18:00(19:00から変更)

30日 アフタートーク 鄭義信×ソン・ウッキョン(リモート参加)

ふと通りかかった家具屋の前に置かれてあった椅子に、カン・ミョンギュはたちどころに心奪われた。カン・ミョンギュいわく、「歯を抜いた何年か後に、偶然その歯を見つけた」瞬間だった。すぐさま彼はその椅子を手に入れようとする。けれども店主のムン・ドクスは売るのを渋る。なぜなら、その椅子は息子のソンウがつくったもので、単に店先に飾っていたに過ぎなかった。それでも、ミョンぎゅの椅子への狂おしい思いはとどまるところを知らない。それほどまで椅子を欲しがるカン・ミョンギュに妻のソン・ジエは嫉妬を覚え……
椅子をめぐって、カン・ミョンギュ、ソン・ジエ、ムン・ドクス、ソンウの激しいバトルが展開される。それは恋なのか? 所有欲なのか? それとも……?


『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』

(2017年4月初演)
作:ク・ジャヘ
翻訳:洪明花
演出:西尾佳織

出演:石山蓮華 斉藤沙紀 辻村優子 中島愛子(張ち切れパンダ) 中西星羅 堀光太郎 山﨑千里佳

2021年1月29日(金)19:00
2021年1月31日(日)14:00 

31日 アフタートーク 西尾佳織×ク・ジャヘ(リモート参加)

加害に関する歴史を記録するこの書は、全て、自発的参加によって作成され、完成と同時に燃やされるものとする。作成それ自体に意味があると考えるためである。世の中のすべての芸術は詩性を持つ。よってこの書においては、芸術そのものを〈詩〉とし、芸術に携わる者は〈詩人〉、未だ〈詩人〉ではなく志望している者を〈習作生〉とし、芸術界を〈この世界〉と表記する。
この世界を記録するためにここに立つ。生来の狂人として生まれ、この世界で加害者になるしかなかった詩人たちが自ら記録し、自ら罰を下す、最初で最後の唯一の一冊……『加害者探求』。


シンポジウム
『これからの日韓演劇交流』

パネラー 大笹吉雄 シム・ジェチャン シライケイタ イ・ホンイ
2021年1月31日(日)17:00

チケット発売中!!

料金 1500円
通し券4000円(日韓演劇交流センターのみ取扱)
全席自由

チケット取り扱い
座・高円寺チケットボックス
03-3223-7300(10時〜18時・月休)
窓口10時〜19時
https://za-koenji.jp/

日韓演劇交流センター
050-5327-9826(11時〜18時)

韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.Ⅹ 出演者決定

2021年1月27〜31日、座・高円寺1にて開催の「韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.Ⅹ」、出演者が決定しましたのでお知らせします。

『激情万里』

 (1991年初演)  
作:キム・ミョンゴン 
翻訳:石川樹里
演出:南慎介
出演:加藤亮佑、川鍋知記、日下部そう、小林あや、小林咲子、ししどともこ、田崎哲也、とみやまあゆみ、永野和宏、蒔原朋実、松井壮大、山崎丸光、山森信太郎、吉村公佑、渡邊真砂珠

2021年1月27日(水)19:00 アフタートーク 司会:未定 南慎介
2021年1月30日(土)14:00 アフタートーク 南慎介×キム・ミョンゴン

『椅子は悪くない』

(2002年初演)
作:ソン・ウッキョン 
翻訳:上野紀子
演出:鄭義信
出演:國崎史人 小飯塚貴世江 酒井和哉 根本大介 矢内文章

2021年1月28日(木)19:00 アフタートーク 司会:未定 鄭義信
2021年1月30日(土)19:00 アフタートーク 鄭義信×ソン・ウッキョン

『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』

(2017年4月初演)
作:ク・ジャヘ
翻訳:洪明花
演出:西尾佳織
出演:石山蓮華 斉藤沙紀 辻村優子 中島愛子 中西聖羅 堀光太郎 山﨑千里佳

2021年1月29日(金)19:00 アフタートーク 司会:未定 西尾佳織
2021年1月31日(日)14:00 アフタートーク 西尾佳織×ク・ジャヘ

【緊急講座】韓国演劇は、いま? 10/9 14:00

緊急講座 韓国演劇は、いま?

未曾有のコロナ禍による影響は日本の演劇界に大きな暗い影を落とし、今もなお先の見えない恐怖が続いています。そのさなかにも、日本より早くこのコロナ禍に対応し、アーティストに寄り添う動きを見せた韓国政府、韓国演劇界の動向が聞こえてきていました。韓国芸術家福祉財団、芸術家創作準備金、#me too、「演劇の年」など、韓国演劇を取り巻く状況をお聞きする中で、日本演劇の現状と未来を考える講座となればと思います。

日時 10月9日(金)14時~16時半
会場 アットビジネスセンター池袋駅前 別館

★参加費 無料  要事前申し込み 会場・Zoomともに定員あり
★申込締め切り 10月3日(土)正午まで

講師 シム・ジェチャン
演出家、文化芸術行政家、劇団展望代表 現、日韓演劇交流協議会会長、2020演劇年執行委員長 前、韓国芸術家福祉財団代表、大邱文化財団代表、韓国演劇演出家協会会長、韓国演劇協会副理事長、韓国文化芸術委員会事務処長、国立劇団事務局長、韓国広域文化財団連合会会長 などを歴任
【受賞】 百想芸術大賞新人演出賞、ヨンヒ演劇賞、ヒソ演劇賞 2002 今年の演劇Best5選定『玉ねぎ』 韓国ミュージカル大賞外国ベストミュージカル作品賞『ユーリンタウン』
【主要演出作品】 演劇『アンサンブル』『沈香』『夫婦間の小さな犯罪』『麗しの詩』『こんな歌』『漂流する君のために』『玉ねぎ』『禽獣会議録録』『訪問者』『愛が来る』ほか ミュージカル『tick, tick…BOOM!』『ユーリンタウン』ほか

氏名・ふりがな・参加方法の選択(会場またはZoom)・連絡先(電話・Eメール)を、fax:048-423-2521  e-mail: akira@tee.co.jp  までお知らせください。

お問合せ 一般社団法人 日韓演劇交流センター
〒352-0011 埼玉県新座市野火止3-16-24 FAX:048-423-8738

韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.Ⅹ 俳優オーディションのお知らせ 募集要項

日韓演劇交流センターでは、2021年1月に10回目の『韓国現代戯曲ドラマリーディング』を企画しております。日本でのこの形での公演は、今回が最後になる予定です。この公演に際しまして、出演者を広く公募することにしております。日韓の演劇交流事業として、韓国の現代作家を日本に紹介するためのリーディング公演となります。後述にあるような作品の上演を計画しております。

出演ご希望の方は下記の要項を熟読のうえ、必要項目すべてを応募用紙(書式自由)A4サイズ1枚にまとめ、メールか郵送にてお申し込みください。複数作品の応募可能ですが、今回はこれまでと違い、新型コロナ感染症対策を心掛けての準備となるため、同日に3作品のオーディションを実施はしません。それぞれ別日程で、同時に参加する方が大人数にならないように時間を区切りながら実施いたします。そのため、書類選考を必ず実施することになります。上記にあるように、A4サイズ1枚になっていない方は、書類不備となりますので、ご注意ください。作品ごとに、提出していただいても結構です。

希望作品を選んでいただくため、戯曲の粗訳を準備しております。メールのみの対応となります。必要な方は事務局までお問い合わせいただければ戯曲をメールにてお送りいたします。質問はお電話では対応しかねます。メールかFAXにてお願いいたします。

 それでは、たくさんの皆様からのご応募をお待ちしております。


上演3作品

『椅子は悪くない』

(2002年初演)
【作家】ソン・ウッキョン 【演出】鄭義信 【翻訳】上野紀子

『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』

(2017年初演) 
【作家】グ・ジャヘ 【演出】西尾佳織 【翻訳】洪明花

『激情万里』

 (1991年初演)
【作家】キム・ミョンゴン 【演出】南慎介 【翻訳】石川樹里


■お申し込み・お問い合わせ先

メール必ず件名に『2021日韓リーディング』としてください。
akira@tee.co.jp
郵送〒352-0011
埼玉県新座市野火止3-16-24 東京演劇アンサンブル内
日韓演劇交流センター宛
FAX(問い合わせのみ)048-423-8738
日韓演劇交流センター 宛

■応募用紙記載事項(A4、1枚のみ)

記載事項:写真、プロフィール(年齢、身長は必須)、希望作品、志望理由。
書式自由。
必ず連絡の取れるメールか電話番号かを明記してください。

■オーディション日時 

※会場は東京都内となります。書類選考で通った方にお知らせします。

『椅子は悪くない』 10月8日(木)11時~17時
『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』 10月13日(火)11時~17時
『激情万里』 10月21日(水)11時~17時

■締め切り

 9月25日(金)18時必着

■結果のお知らせ

書類選考結果 10月2日頃メールにて通知予定
オーディション結果 オーディション後1週間以内にお知らせいたします。

■オーディション参加条件

・韓国演劇に興味のある方で、20歳以上で1年以上の俳優経験者、心身ともに健康の方
・出演料は1ステージ10,000円程度(稽古手当・交通費込み)
・12月の顔合わせ、1月の稽古にすべて参加できること
・公演中は他の作品も必ず観劇し、期間中の行事に必ず参加すること
・チケットノルマはありませんが、積極的にチケットを売っていただくこと
・応募書類は返却いたしません。
※新型コロナ感染症対策に対応しながらの上演となりますので、予定が変更になることがありますので、その際にはご協力をお願いいたします。

■オーディション参加費

無料
書類作成費、郵送費、会場までの交通費は自己負担となります。


■作品について

『激情万里』

1991年初演

【作家】 キム・ミョンゴン
1952年生まれ。俳優、演出家、劇作家。現 世宗文化会館 理事長。前、文化観光部長官。

【翻訳】石川樹里 【演出】南慎介

【あらすじ】
日本の植民地化にあった時代から、朝鮮戦争に至るまでの韓国の演劇史を振り返ることができる作品として、第10回のリーディングにふさわしい。ただし、登場人物が20人以上。 主要人物6~7人、それ以外の役が20人以上。韓国での上演時は俳優18人で演じられた。
1928年春、新派劇団「北極星」がテントで巡回公演をしていると、嵐でテントが倒れ公演が中断する。団長の激しい叱責に、普段から不満を抱いていた団員達は集団で劇団を飛び出す。そんな中、団員のホン・ジョンミンとイ・ウォルソンが結婚することになり、パク・チョルの提案で三人は「開闢座」の『アリラン峠』に出演することになる。しかし、公演中に一人の青年が舞台に駆け上がり、光州学生運動(1929年)のチラシを撒いたことから、劇団は警察に目をつけられ、結局解散させられて団員はばらばらになる。
その後、ホン・ジョンミンは新派劇団である「朝鮮劇団」に、イ・ウォルソンは日本留学から帰国したノ・スンチョルが主宰する新劇団体「芸術劇団」に入って活動するが、結局ノ・スンチョルに恋したイ・ウォルソンは、ホン・ジョンミンと別れる。一方、KAPF(朝鮮プロレタリア芸術同盟)の傘下団体である「新天地劇団」に加入したシム・ヨンボクとジン・ギョンスクは同居していたが、KAPFのメンバーが次々に検挙されるなか、逮捕を避けて逃避する。太平洋戦争により、日本の総動員令が強化される頃、パク・チョルは満州に旅立ち、「朝鮮劇団」の看板俳優として人気を博していたホン・ジョンミンはノ・スンチョルとソン・ジンソプが率いる

日本の植民地化にあった時代から、朝鮮戦争に至るまでの韓国の演劇史を振り返ることができる作品として、第10回のリーディングにふさわしい。ただし、登場人物が20人以上。 主要人物6~7人、それ以外の役が20人以上。韓国での上演時は俳優18人で演じられた。

1928年春、新派劇団「北極星」がテントで巡回公演をしていると、嵐でテントが倒れ公演が中断する。団長の激しい叱責に、普段から不満を抱いていた団員達は集団で劇団を飛び出す。そんな中、団員のホン・ジョンミンとイ・ウォルソンが結婚することになり、パク・チョルの提案で三人は「開闢座」の『アリラン峠』に出演することになる。しかし、公演中に一人の青年が舞台に駆け上がり、光州学生運動(1929年)のチラシを撒いたことから、劇団は警察に目をつけられ、結局解散させられて団員はばらばらになる。

その後、ホン・ジョンミンは新派劇団である「朝鮮劇団」に、イ・ウォルソンは日本留学から帰国したノ・スンチョルが主宰する新劇団体「芸術劇団」に入って活動するが、結局ノ・スンチョルに恋したイ・ウォルソンは、ホン・ジョンミンと別れる。一方、KAPF(朝鮮プロレタリア芸術同盟)の傘下団体である「新天地劇団」に加入したシム・ヨンボクとジン・ギョンスクは同居していたが、KAPFのメンバーが次々に検挙されるなか、逮捕を避けて逃避する。太平洋戦争により、日本の総動員令が強化される頃、パク・チョルは満州に旅立ち、「朝鮮劇団」の看板俳優として人気を博していたホン・ジョンミンはノ・スンチョルとソン・ジンソプが率いる親日演劇団体「国民劇団」に加入し、自己嫌悪に陥る。ノ・スンチョルに失恋し自暴自棄になっていたイ・ウォルソンは唱劇団(パンソリを舞台化した公演)とともに日本に渡り、ホン・ジョンミンは慰問公演のために満州に渡る。満州で朝鮮義勇隊の一員となっていたパク・チョルと再会したホン・ジョンミンは、東北抗日義勇隊所属の文化工作隊に加わって抗日戦線に飛び込む。

日本の敗戦により、中国の延安派とソ連軍の葛藤で入国が難しくなったパク・チョルは延辺に残り、ホン・ジョンミンは帰国して、日本から戻っていたイ・ウォルソンと新たな暮らしをはじめる。シム・ヨンボクとジン・ギョンスクは南朝鮮労働党の団員となり、革命劇団を率いて、ホン・ジョンミンとイ・ウォルソンの娘であるソナが、その劇団の公演に出演する。一方、ホン・ジョンミンは右翼演劇団体に入ることを拒み、演劇活動を停止する。

米軍政の弾圧を避けて越北したシム・ヨンボクとジン・ギョンスクは、朝鮮戦争によって南下し、反米を訴える宣伝劇の稽古をしている最中に、仁川上陸作戦が始まって、春川に部隊を移動をすることになる。ソン・ジンソプは移動中に米軍の爆撃によって死亡、ホン・ジョンミンはイ・ウォルソンの家に避難し、先発隊と一緒に出発したソナは平壌に行くことになる。右翼に逮捕されたホン・ジョンミンは共産主義者として告発され銃殺される。 40年後、延辺演劇界の大家となっていたパク・チョルは、ソウルを訪問し、老人ホームで孤独に暮らしているイ・ウォルソンと再会する。


『椅子は悪くない』

2002年初演

【作家】ソン・ウッキョン 
1968年生まれ。劇作家、俳優。1995年に劇作家としてデビューして以来、40作あまりの戯曲を執筆。

【翻訳】上野紀子 【演出】鄭義信

【あらすじ】
ドクスの家具店で気に入った椅子を見つけたミョンギュ。しかし、その椅子はドクスの娘ソンミが製作したもので、売りものではないと言って、売ろうとしないドクス。ミョンギュはその椅子をどうしても買いたくて、30万ウォン払うから、手付金として3万ウォンを受け取ってくれと、3万ウォンをドクスに手渡す。しかし、この取引をめぐって各人の立場が衝突する。

椅子を作ったソンミは、手付金3万ウォンは受け取らないとして、ドクスに手付金を返すように言う。ドクスは残額27万ウォンも受け取ろうとする。ミョンギュは大金を払ってでも椅子を買いたいと思う。一方ミョンギュの妻チエは、家計が苦しいのに、そんなに高い椅子を買うことはないと主張し、椅子を買うことを諦めるか、手付金3万ウォン以上のお金を支払わないように言う。結局、手付金3万ウォンだけで椅子を買うことで、二人は合意する。しかし、ドクスがかわいそうになったミョンギュは、3万ウォン+7万ウォン支払うことを約束する。しかし、お金がないミョンギュは、残金7万ウォンが払えず、ドクスはミョンギュから金を受け取るために彼の後をつけけ回す。結局、ドクスはミョンギュの家に押し入って、椅子を奪い、手付金を返して帰る。椅子を持って帰ってきたのを見たソンミは、誰からも愛されない自分と椅子の身の上を悲観し、命を絶ってしまう。

幕を閉じたかに見えた演劇が、時間を巻き戻して再び始まる。ミョンギュはゴッホと芸術作品の価値を云々し、ドクスを言いくるめて椅子をただで持ちかえる。その後ドクスの家具店は店を閉め、ドクスは寝込んでしまう。 ソンミは、「父が健康を害したのはミョンギュのせいだ」とミョンギュを非難する。しかし、ミョンギュとジエはそんなことにはお構いなしに幸福だ。

幕を閉じたかに見えた演劇が、時間を巻き戻して再び始まる。ミョンギュは10万ウォン払って椅子を持って帰る。しかし夫の行動が理解できないジエは家を出て離婚を宣言する。

再び巻き戻された時間。全員が集まった席で、ミョンギュは椅子を作ったソンミに、この椅子を他人に与えたら何が残るのかと質問し、この椅子は買えない椅子だと結論を出して、椅子を買うことを諦める。


『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』

2017年4月初演

【作家】グ・ジャヘ(女性作家)
1982年生まれ。劇作家、演出家。劇団「ここは、当然、劇場」代表。
大学時代に演劇サークルで劇作と演出を担当。2010年に本格的に劇作家としてデビュー。
国立劇団でさまざまな演出家の演出助手を務め、独自のスタイルを見つける。
2012年に自作の『ここは、当然、劇場』を上演し、同じ名前の劇団を旗揚げ。

【翻訳】洪明花 【演出】西尾佳織

【あらすじ】
韓国の文壇でセクハラ告発が起こったのは2016年秋。演劇界でのセクハラ告発は、それから1年半ほど遅れた2018年春だった。本作は、演劇界のセクハラが暴露される前に、芸術界のセクハラを舞台に上げた初の作品である。劇の形式は、一般的な演劇のように登場人物が物語を紡いで行く形式ではなく、加害者達が自分達のセクハラを記録した一冊の本を完成させるという形式を取っている。俳優達は登場人物ではなく、記録書の序文、推薦の辞1、推薦の辞2、目次、付録など、膨大な内容を、立ったまま読み上げていく。。

大前提
「この記録は、記録され、完成した瞬間に破棄される」
「これより、芸術界を「この世界」、芸術家を「詩人」、芸術家志望者を「習作生」と呼ぶ」


■上演までの予定スケジュール

2020年
12月21日(月)13:30~17:30『椅子は悪くない』顔合わせ
18:00~全体顔合わせ
12月22日(火)10:30~14:30『加害者探求』顔合わせ
15:30~19:30『激情万里』顔合わせ
2021年
1月15日(金)~26日(火)うち7日程度 稽古@座・高円寺ほか
1月27日(水)19時『激情万里』
1月28日(木)19時『椅子は悪くない』
1月29日(金)19時『加害者探求』
1月30日(土)14時『激情万里』
19時『椅子は悪くない』
1月31日(日)14時『加害者探求』
17時シンポジウム
終了後全体打ち上げ

■入場料 

1,500円(シンポジウム含)  シンポジウムのみ500円

■上演会場

座・高円寺1

韓国現代戯曲ドラマリーディング Vol.Ⅹ 演出家募集について

日韓演劇交流センターがこれまで隔年で実施してきた「韓国現代戯曲ドラマリーディング」、残すところ最後の10回目を、2021年1月に予定しております。

実施ごとに注目していただき、多くのお客様にご来場いただき、また韓国演劇界とも深い交流の継続を実現してきました。これも多くのみなさまのご協力のおかげだと思い、この場を借りてお礼を申し上げます。

これまでの戯曲集とドラマリーディングという形での交流は最後になります。つきましては、公演に際しまして、3作品のうち2作品の演出家を公募することになりました。(今後、出演者もオーディション形式で募集したいと思っております。)当企画に興味を持つ演出家の方々には、ぜひご応募していただきたいと思います。下記の作品情報のほかに、事務局に粗訳をご用意しております。ご希望の方は事務局までメールにてお問い合わせください。ご応募お待ちしております。

応募資格18歳以上で、これまで演出経験の実績のある方
応募方法郵送、メールのどちらか
〒352-0011 埼玉県新座市野火止3-16-24
東京演劇アンサンブル内 日韓演劇交流センター 宛
メール akira@tee.co.jp
必ず件名に「日韓リーディング演出希望」とお書きください。
応募に必要なもの【書式自由】プロフィール、希望作品志望理由
演出料10万円程度
締切2020年7月31日必着
公演までの
スケジュール
8月 演出家決定
9月下旬 出演者オーディション・出演者決定
12月顔合わせ
1月上旬~1月中旬 稽古(約1週間)
座・高円寺稽古場ほか

公演概要
2021年1月27日(水)~31日(日)
座・高円寺1

1/27水1/28木1/29金1/30土1/31日
14:00作品A作品C
19:00作品A作品B作品C作品Bシンポジウム

お問合せ
akira@tee.co.jp
必ず件名に『2021日韓リーディング』としてください。

作家・作品について

公演の順番などは未定です。

『激情万里』

1991年初演

【作家】 キム・ミョンゴン
1952年生まれ。俳優、演出家、劇作家。現 世宗文化会館 理事長。前、文化観光部長官。

【翻訳】石川樹里

【あらすじ】
日本の植民地化にあった時代から、朝鮮戦争に至るまでの韓国の演劇史を振り返ることができる作品として、第10回のリーディングにふさわしい。ただし、登場人物が20人以上。 主要人物6~7人、それ以外の役が20人以上。韓国での上演時は俳優18人で演じられた。
1928年春、新派劇団「北極星」がテントで巡回公演をしていると、嵐でテントが倒れ公演が中断する。団長の激しい叱責に、普段から不満を抱いていた団員達は集団で劇団を飛び出す。そんな中、団員のホン・ジョンミンとイ・ウォルソンが結婚することになり、パク・チョルの提案で三人は「開闢座」の『アリラン峠』に出演することになる。しかし、公演中に一人の青年が舞台に駆け上がり、光州学生運動(1929年)のチラシを撒いたことから、劇団は警察に目をつけられ、結局解散させられて団員はばらばらになる。
その後、ホン・ジョンミンは新派劇団である「朝鮮劇団」に、イ・ウォルソンは日本留学から帰国したノ・スンチョルが主宰する新劇団体「芸術劇団」に入って活動するが、結局ノ・スンチョルに恋したイ・ウォルソンは、ホン・ジョンミンと別れる。一方、KAPF(朝鮮プロレタリア芸術同盟)の傘下団体である「新天地劇団」に加入したシム・ヨンボクとジン・ギョンスクは同居していたが、KAPFのメンバーが次々に検挙されるなか、逮捕を避けて逃避する。太平洋戦争により、日本の総動員令が強化される頃、パク・チョルは満州に旅立ち、「朝鮮劇団」の看板俳優として人気を博していたホン・ジョンミンはノ・スンチョルとソン・ジンソプが率いる親日演劇団体「国民劇団」に加入し、自己嫌悪に陥る。ノ・スンチョルに失恋し自暴自棄になっていたイ・ウォルソンは唱劇団(パンソリを舞台化した公演)とともに日本に渡り、ホン・ジョンミンは慰問公演のために満州に渡る。満州で朝鮮義勇隊の一員となっていたパク・チョルと再会したホン・ジョンミンは、東北抗日義勇隊所属の文化工作隊に加わって抗日戦線に飛び込む。
日本の敗戦により、中国の延安派とソ連軍の葛藤で入国が難しくなったパク・チョルは延辺に残り、ホン・ジョンミンは帰国して、日本から戻っていたイ・ウォルソンと新たな暮らしをはじめる。シム・ヨンボクとジン・ギョンスクは南朝鮮労働党の団員となり、革命劇団を率いて、ホン・ジョンミンとイ・ウォルソンの娘であるソナが、その劇団の公演に出演する。一方、ホン・ジョンミンは右翼演劇団体に入ることを拒み、演劇活動を停止する。
米軍政の弾圧を避けて越北したシム・ヨンボクとジン・ギョンスクは、朝鮮戦争によって南下し、反米を訴える宣伝劇の稽古をしている最中に、仁川上陸作戦が始まって、春川に部隊を移動をすることになる。ソン・ジンソプは移動中に米軍の爆撃によって死亡、ホン・ジョンミンはイ・ウォルソンの家に避難し、先発隊と一緒に出発したソナは平壌に行くことになる。右翼に逮捕されたホン・ジョンミンは共産主義者として告発され銃殺される。
40年後、延辺演劇界の大家となっていたパク・チョルは、ソウルを訪問し、老人ホームで孤独に暮らしているイ・ウォルソンと再会する。


『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』

2017年4月初演

【作家】グ・ジャヘ(女性作家)
1982年生まれ。劇作家、演出家。劇団「ここは、当然、劇場」代表。
大学時代に演劇サークルで劇作と演出を担当。2010年に本格的に劇作家としてデビュー。
国立劇団でさまざまな演出家の演出助手を務め、独自のスタイルを見つける。
2012年に自作の『ここは、当然、劇場』を上演し、同じ名前の劇団を旗揚げ。

【訳】洪明花

【あらすじ】
韓国の文壇でセクハラ告発が起こったのは2016年秋。演劇界でのセクハラ告発は、それから1年半ほど遅れた2018年春だった。本作は、演劇界のセクハラが暴露される前に、芸術界のセクハラを舞台に上げた初の作品である。劇の形式は、一般的な演劇のように登場人物が物語を紡いで行く形式ではなく、加害者達が自分達のセクハラを記録した一冊の本を完成させるという形式を取っている。俳優達は登場人物ではなく、記録書の序文、推薦の辞1、推薦の辞2、目次、付録など、膨大な内容を、立ったまま読み上げていく。

大前提
「この記録は、記録され、完成した瞬間に破棄される」
「これより、芸術界を「この世界」、芸術家を「詩人」、芸術家志望者を「習作生」と呼ぶ」


※こちらの作品は公募外です。

『椅子は悪くない』

(2002年初演)

【作家】ソン・ウッキョン 
1968年生まれ。劇作家、俳優。1995年に劇作家としてデビューして以来、40作あまりの戯曲を執筆。

【演出】鄭義信 【訳】上野紀子

第9回現代日本戯曲朗読公演2020(現代日本戯曲リーディング)

2020年2月21日(金)~23日(日・祝)
韓国 ソウル文化財団 南山芸術センター

「Das Orchester」
2020年2月21日(金)19:30~

「この楽器が、武器だった…。」芸術と政治の不協和音に揺れ、これに立ち向かう世界最高レベルのオーケストラ指揮者と団員たちの苦悩を描く。野木萌葱が19歳で執筆した戯曲を、昨年22年ぶりに再演し、埋もれていた傑作と評された。時代を越えた芸術と政治の対決、いまだ古びぬテーマを、劇作家、演出家、評論家としてマルチに活動するチョン・ジンセの演出でおくる。

作:野木萌葱
翻訳:イ・ホンイ
演出:チョン・ジンセ
出演:ソン・サンギュ、チョン・ソヌ、ソ・ジウ、チャンミ、キム・ジュヌ、チャン・ウソン、チャン・セミ、キム・シンノク

アフタートーク
野木萌葱×チョン・ジンセ

***

「その夜と友達」
2020年2月22日(土)15:00~

「俺ら親友だよな?」二人の男と一人の女の友情を描く。他者を理解すること、理解できないこと、理解されたいこと、理解されないこと…。タイ、マレーシア、インドなどアジア諸国やニューヨークなど、海外公演や国際共同制作に積極的に取り組み、他者との関わりを模索する山本卓卓。彼の戯曲が韓国で紹介されるのは今回が初となる。いち早くme too が盛り上がりを見せ、価値観の変化が進む韓国で、「人が大好き」な演出家ミン・セロムが演出を手がける。

作:山本卓卓
翻訳:イ・ジヒョン
演出:ミン・セロム
出演:キム・ジョンフン、チェ・スンジン、ハ・ジウン、イ・ジョンミ

アフタートーク
劇団制作 坂本もも×演出家ミン・セロム

***

「Birth」
2020年2月23日(日・祝)15:00~

「オレだよ、オレ…」母のぬくもりを知らない男たちが受話器の向こうに聞いたのは、母の声だった。シライケイタの初期代表作で、劇団温泉ドラゴンの出世作でもある「Birth」。2014年と2015年に韓国ツアーを行い、密陽演劇祭で戯曲賞を受賞する快挙を遂げた。男優を中心とした骨太のドラマを得意とする作家の原点であり、シライを韓国に強く結びつけ、日韓の歴史に目を向けさせるきっかけともなった。演出を手がけるのは、シライが敬愛する劇団コルモッキルのパク・クニョン。

作:シライケイタ
翻訳:ソン・サンヒ、塚口知
演出:パク・クニョン
出演:ジ・ドンイク、イ・ホヨル、キム・ドックァン

アフタートーク
シライケイタ×パク・クニョン

***

シンポジウム
韓日演劇交流の未来

2/23(日)17:30〜
戦後最悪とも言われる日韓関係悪化の中で、演劇交流の未来を探る。
パネリスト
チャン・ジョン(国民日報記者)
コ・ジュヨン(独立プロデューサー)
太田昭(日韓演劇交流センター事務局長)
シライケイタ(劇作家・演出家)

***

同時刊行の戯曲集に掲載の作品

『百年の秘密』
作=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
翻訳=コ・ジュヨン

『浮標』
作=三好十郎
翻訳=シム・ヂヨン

韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.9終了!

座・高円寺で開催された韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.9は終了しました。ご来場のみなさま、参加の俳優・スタッフのみなさま、ありがとうございました。

合わせて「韓国現代戯曲集9」も発刊しました。

刺客列伝 舞台写真

黄色い封筒 舞台写真

少年Bが住む家 舞台写真

公演情報

韓国現代戯曲集Vol.9

 

刺客列伝黄色い封筒少年Bが住む家

 

 

 

 

韓国現代戯曲ドラマリーディングIX
出演者・演出家決定

都民芸術フェスティバル参加
韓国現代戯曲ドラマリーディングⅨ

『刺客列伝』
『黄色い封筒』
『少年Bが住む家』 

2019年1月23日~1月27日
座・高円寺1

『刺客列伝』

作:パク・サンヒョン
翻訳:木村典子
演出:川口典成
演出助手:脇田美帆(劇団ひまわり)
出演:
川邊史也(劇団銅鑼)
喜多村千尋(劇団東京ヴォードヴィルショー)
坂本美那(Bellona model agency)
清水優華
秦由香里
辻村優子
原田理央(柿喰う客)
広田豹
前田龍佑(イッツフォーリーズ)

『黄色い封筒』

作:イ・ヤング
翻訳:石川樹里
演出:中野志朗(文学座)
演出助手:忍久保美佳
出演:
江澤蛍
田崎哲也(ambrosia)
橘麦(e-factory)
長瀬ねん治
馬場太史(劇団俳優座)
日沖和嘉子
宮下泰幸
柳生拓哉(演劇集団円)

『少年Bが住む家』

作:イ・ボラム
翻訳:シム・ジヨン
演出:大澤遊
演出助手:村瀬千佳子
出演:
荒巻まりの(テアトル・エコー放送映画部)
牛尾茉由(演劇集団円)
円地晶子(無名塾)
川瀬遼太(ナノスクエア)
内藤栄一
中島大介(太田プロダクション)
峰﨑亮介
遊貴まひろ
渡部みなみ

2019年
1月23日(水)19時 刺客列伝
1月24日(木)19時 黄色い封筒
1月25日(金)19時 少年Bが住む家
1018日発行リーフレットには14時開演と記載されていますが、25日(金)は19時開演となります。)
1月26日(土)14時 刺客列伝
1月26日(土)19時 黄色い封筒
1月27日(日)14時 少年Bが住む家
1月27日(日)17時 シンポジウム

12月3日よりチケット販売予定