注目

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップ Vol.2

2025年 2月28日(金) ⇨3月4日(火)
座・高円寺1

ハウスソナタ

집집:하우스 소나타
作:韓賢珠(ハン・ヒョンジュ)
翻訳:宋美幸
演出:万里紗

出演:
名越志保、弘中麻紀、板橋廉平、篠原初実、川鍋知記、清水ひろみ、櫻井成美、原田理央、内田健介、酒井康行

 国民の多くが、「アパート」と呼ばれる高層マンションや住宅団地で暮らすことを望む韓国。日韓ワールドカップが開催された2002年と約二十年後の2021年を行き来しながら、安心して生活できる「家」を切実に願う二人の女性を巡る物語。
 60代のパク・チョングムは、教会の助けを借りて新しく建てられた公共住宅に入居するが、追い出されるのではないかといつも不安を感じていた。もう一人の主人公、新婚で30代のヨン・ミジンは、住宅価格が高騰するなか友人のコネを使って古い公共住宅に入居し、シンク台の下に隠されていた旧札の札束を見つける。その部屋は以前、パク・チョングムが住んでいた部屋だった…。

火 種

빌 미
作:崔原碩(チェ・ウォンソク) 
演出:桑原裕子 
翻訳:岡野萌、諏訪さちこ、森喜久子
翻訳監修:石川樹里

出演:
三上市朗、那須佐代子、中村裕香里、森山太、まいど豊、金本京子、草彅智文、保坂エマ

大学教授であるチェ夫妻は、海外留学を控えた娘の送別会を開くために別荘を訪れる。彼らは自分たちの平穏で豊かな暮らしに満足していた。ところが、娘が婚約者を連れて来たことから彼らの平穏は破れ、事件が起こる。事件の責任を押し付けあうためについた嘘がさらなる嘘を呼び、やがては別荘の管理人夫妻とその息子まで巻き込んで……。人間の欲望をグロテスクに描き出すブラック・コメディー。


全6ステージ(各3ステージ)
2月
28日(金)19:00 ハウスソナタ ※トークあり
3月
1日(土)16:00 火種  ※終演後シンポジウム『演劇が語る、“家”と格差社会』
2日(日)13:00 ハウスソナタ  /17:30 火種 ※トークあり
3日(月)19:00 ハウスソナタ
4日(火)14:00 火種  ※託児サービスあり

※受付開始時間より配布する整理番号順にご入場いただきます。

4日14時の回は託児サービスあり(対象:1歳~未就学児/定員あり/要予約/料金1,000円)。観劇日の1週間前までに劇場チケットボックス(TEL03-3223-7300)まで、お申込みください。

シンポジウム『演劇が語る、“家”と格差社会』
3月1日㊏18:15頃開始予定
※シンポジウムは入れ替え無し。シンポジウムのみ参加の場合は、
 準備が整い次第受付開始・開場。

料金(全席自由・税込)
一般 2,000円
学生 1,000円 (要学生証提示、日韓演劇交流センターでのみ取り扱い)
☆シンポジウムのみ:500円(日韓演劇交流センターでのみ取り扱い)
 ※ドラマリーディングの半券提示で無料になります。

発売日:2025年1月21日㊋10:00~

【取り扱い】
◯座・高円寺チケットボックス(月曜定休)Tel.03-3223-7300(10:00~18:00)窓口(10:00~19:00)
◯座・高円寺WEBチケット https://www.e-get.jp/za-koenji/pt/
※車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり)。
※障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きとなります。
※座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。
「なみちけ」とは、4枚綴りのチケット引き換え回数券です。座・高円寺で上演する主催・提携公演であれば、お一人1枚1ステージにご利用になれます。ひとつの公演に何回足を運んでも、ご同伴のお友達と一緒に使ってもOK。一般用12,000円/1シート(3,000円×4枚)、学生及びシルバー用10,000円/1シート(2,500円×4枚)です。詳細は、座・高円寺チケットボックスまでお問い合わせください。
◯日韓演劇交流センター《当日精算》
予約フォーム:https://ticket.corich.jp/apply/346431/

■スタッフ
舞台監督:岩淵吉能((株)ステージワークURAK)
照明:宮野和夫
音響:斎藤裕喜(Québec)
演出助手:加藤広祐(ハウスソナタ)、和田沙緒理(火種)

会場:座・高円寺1  https://za-koenji.jp/

〒166-0002 杉並区高円寺北2-1-2 JR中央線「高円寺」駅 北口を出て徒歩5分
Tel.03-3223-7500
※土日・祝日の中央線快速は高円寺駅に停車しませんのでご注意ください。
※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

【お問合せ】日韓演劇交流センター・事務局 担当:吉田
Tel:070-3180-0375 japan.korea.tcc@gmail.com

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 後援:駐日韓国大使館 韓国文化院
主催:一般社団法人 日韓演劇交流センター

西堂行人×みょんふぁ 日韓演劇交流をたどる旅(4)

日韓演劇交流センター「日韓演劇交流ラボ」
西堂行人×みょんふぁ トーク&レクチャー
「日韓演劇交流をたどる旅(4)」

パネリスト:西堂行人、モデレーター:みょんふぁ にて、トーク&レクチャーを開催いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

韓国現代戯曲ドラマリーディング
Vol.6からVol.10まで

前回に引き続き、日韓演劇交流ラボの最終回は、韓国現代戯曲ドラマリーディングの第六回から第十回を取り上げます。

この5回が開催された2013~21年は、韓国の中で歴史的事件がいくつも起こった時代です。この間でもっとも大きな事件は、2014年のセウォル号事件でしょう。300名以上の高校生の命を奪った大惨事は、政府の対応の悪さから一挙に政治的問題になりました。惨事はさらに梨泰院で起こった圧死事件にも引き継がれます。

それに対する演劇人たちの行動としては、ブラックリストに抗議する黒テントでの活動など、政権の転覆までつながり、韓国での政治と演劇の関係を再考させました。#Mee Too問題も大きな波紋を呼びました。これまでの男性主導の劇現場のあり方が見直され、実際糾弾された劇作家・演出家も出てきました。

こうした事態に対して実際にどんな作品が創られ、観客に受け容れられたのか。演劇を運動という視点で見ていくと、検閲問題に真っ向から立ち向かったキム・ジェヨプの『検閲』などはその代表例でしょう。労働問題も格差社会が浮上してきた韓国を映し出します。女性の抑圧が浮上してくる時代に、女性劇作家の活躍は顕著でした。

もう一つ特筆すべきは、リーディングで紹介された作品が日本の劇団でいくつも公演され、交流が実体化されてきたことです。ここまで五〇作品が翻訳され、かなりのストックができたのも成果と言えるでしょう。高名な翻訳賞に輝く翻訳家も数名出ています。

2023年からネクスト・ステップに入るまでの日韓演劇交流の歴史を振り返ってみると、日本で何が可能かを問うことにも通じていくでしょう。最終回は、客席からの自由な発言、参加で多くの意見交換を行ないたいと思います。

対象作:
Vol.6>2013年2月 『海霧』 作=金旼貞(キム・ミンジョン)
Vol.7>2015年1月 『アリバイ年代記』 作=金載曄(キム・ジェヨプ)
<Vol.8>2017年1月『アメリカの怒れる父』 作=張佑在(チャン・ウジェ)
Vol.9>2019年1月『黄色い封筒』 作=李羊九(イ・ヤング)
Vol.10>2021年1月『激情万里』 作=金明坤(キム・ミョンゴン)

日程
2025年2月10日(月)19:00〜21:00
会場:芸能花伝舎 B2
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-12-30
・東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅 【出口2】より徒歩約6分
・都営大江戸線「都庁前」駅 【A5】より徒歩約7分
・都営大江戸線「中野坂上駅」「西新宿五丁目」より徒歩約10分
・「新宿」駅 西口より 徒歩約15分

パネリスト:
西堂行人(にしどう こうじん)
演劇評論家。2000年の日韓演劇交流センター創設時から委員(前副会長)として関わり、数多くのシンポジウム、レクチャーに参加してきた。ニュースレター「シアタ―コミュニケーションズ コリア―ジャパン」の編集長、「韓国現代戯曲集」の編集に携わる。2005年に『韓国演劇への旅』を出版。また『小劇場は死滅したか』が2000年に現代美学社から翻訳・出版されている。2023年3月まで明治学院大学文学部芸術学科教授。

モデレーター:
みょんふぁ(洪明花 ホン・ミョンファ)
SORIFA代表。一般社団法人日韓演劇交流センター副会長。
俳優、司会・ナレーション業を中心に活動する他、プロデューサーや通訳・翻訳、演技講師、韓国語教師としても活躍。2014年 文化庁在外研修生として、韓国国立劇団で俳優としての訓練を受け、2015年に韓国国立劇場でデビュー。2017年 小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞。2021年12月、実存した伝説の舞姫“崔承喜”の一人芝居を、鄭義信の作演出で公演。映画「血と骨」「中学生丸山」「水の声を聞く」、日中韓合作映画「湖底の空」(ゆうばり国際映画祭グランプリ)NHKの連続ドラマ『群青領域』『ガラパゴス』に出演など。企業や芸術分野においての日韓通訳や両国の戯曲の翻訳紹介、両国の演劇や映画をプロデュース、各種演劇祭へのコーディネートなど、積極的に日韓交流活動に取り組む。

定員:20名ほど
料金:500円(演劇関係7団体の会員は無料)
お申し込みフォーム 

https://forms.gle/YTcscpfRqjQ2ZzVk9

上記のフォームが利用できない方は、
メールにて、件名を「日韓演劇交流をたどる旅(4)」にして
本文に、①お名前(氏名・ふりがな)②連絡先(電話番号、メールアドレス)③ご所属 を明記の上、ご応募ください。のちほど詳細をご連絡いたします。

japan.korea.tcc@gmail.com

助成:
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))
独立行政法人日本芸術文化振興会

主催/制作:一般社団法人日韓演劇交流センター
https://tckj.org/