韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.1(仮) 俳優オーディションのお知らせ 

「韓国現代戯曲ドラマリーディング」は、10 回目・20年の取り組みを終え、新たな交流へと発展させることとなりました。日本の演劇人、またはそれに近い業界人に向けて、特に若い世代を対象とした交流へと展開していきます。20年間の演劇交流のノウハウを使い、次世代の演劇人の育成と、韓国との演劇交流を進化させていこうと考えております。

今回は、例年通り演出家の公募に加えて、初の試みとして翻訳者の公募を行いました。どちらも多数の応募をいただき、魅力的な方々に翻訳・演出としてご参加いただけることとなりました。

つきましては、公演に向けて出演者を公募いたします。出演ご希望の方は下記要綱を熟読のうえ、必要項目すべてを応募用紙(書式自由)A4サイズ一枚(PDFファイルにまとめファイル名をご自身の名前にしてご応募ください)にまとめ、下記グーグルフォームにてご応募ください。

それでは、たくさんの皆様からのご応募をお待ちしております。


上演2作品

『晴れた日に』(仮)

【作家】ジョン・ギョンジン
【演出】藤原佳奈
【翻訳】村山哲也
【翻訳監修】沈池娟

『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)

【作家】ユン・ソンホ
【演出】早坂彩
【翻訳】鄭世奈
【翻訳監修】青木鉄仁

応募方法

※応募フォームが利用できない場合、メール(japan.korea.tcc@gmail.com)でお送りください。

・応募フォーム https://forms.gle/gZaajRFgxCCpM7Y8A

・応募フォームが利用できない場合
件名に「2023日韓リーディング演出希望」を記載し、下記(1)〜(11)をA4用紙1枚以内でPDFファイルにまとめファイル名をご自身の名前として、メールにてご応募ください。

応募用紙記載事項

A4サイズ一枚(PDFファイルにまとめファイル名をご自身の名前にしてご応募ください。書式自由)

(1)氏名/活動名
(2)所属(あれば)
(3)生年月日と年齢
(4)性別と身長
(5)住所
(6)連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
(7)略歴
(8)志望理由(200字程度)
(9)プロフィール写真(全身とバストアップ)
(10)希望作品(複数可)
(11)2次審査の日程で、現時点でNGの時間帯があればお知らせください

オーディション(2次審査)日時

10月27日(木)

※会場は東京都内となります。書類選考通過の方にお知らせいたします。

応募締め切り

10月13日(木)18時必着

結果のお知らせ

書類選考通過の方に、10月20日(木)までにメールにてご連絡いたします。
オーディション(2次審査)結果は、オーディション後10日ほどでお知らせいたします。

オーディション参加条件

韓国演劇に興味のある方で、20歳以上で1年以上の俳優経験者、心身ともに健康の方
出演料は1ステージ15,000円×3ステージを予定(稽古手当・交通費込み)
下記に記載の1月の稽古と本番にすべて参加できること(12月に顔合わせの可能性あり)
公演中は他の作品も必ず観劇し、期間中の行事に必ず参加すること
チケットノルマはありませんが、積極的にチケットを売っていただくこと
応募書類は返却いたしません。
※新型コロナ感染症対策に対応しながらの上演となりますので、予定が変更になることがありますので、その際にはご協力をお願いいたします。

オーディション参加費

 無料(会場までの交通費は自己負担となります)

上演までのスケジュール

2022年
12月中に、顔合わせ・勉強会の可能性あり。

2023年
稽古日程 1月13日(金)~24日(火)(10日ほど) 座・高円寺稽古場ほか

公演概要

2023年1月25日(水)~29日(日)  座・高円寺1
全6ステージ (各作品3ステージ) 予定

1/25水1/26木1/27金1/28土1/29日
14:00作品A作品B
19:00作品A作品B作品A作品Bシンポジウム

お問い合わせ先

ご不明点は、下記にお問い合わせください。
必ず件名に「2023日韓リーディング俳優オーディション」と記載してください。
japan.korea.tcc@gmail.com(日韓演劇交流センター事務局)


作品について

 『晴れた日に』(仮)

原題:푸르른 날에
(2009年第3回車凡錫戯曲賞受賞、2011年初演で大韓民国演劇大賞作品賞・演出賞受賞)

【作家】 ジョン・ギョンジン 정경진
劇作家・作家。1965年生、全羅南道木浦市出身、在住。
2004年より小説、戯曲等の執筆を始める。2008年、戯曲『黒い海のカモメ』で第2回海洋文学賞・優秀賞を受賞。2009年、戯曲『晴れた日に』(タイトル仮)で第3回車凡錫戯曲賞を受賞。戯曲『ホンオ』が2010年ソウル演劇祭に公式参加、上演作は演出賞を受賞。小説『北極星』(筆名チョン・ソハ)2007年、小説版『晴れた日に』2014年を出版。2011年の本作初演は大韓民国演劇大賞 作品賞・演出賞を受賞、以後5年連続で上演され好評を博した。

【翻訳】 村山哲也(むらやま てつや)
東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。公務員を経て、私立中学高校の社会科教諭(現職)。演劇部の顧問を務めるとともに、地域で演劇鑑賞運動に携わる。教職のかたわら、神田外語大学、語学学校等で韓国語と翻訳を学び、翻訳者を志す。『韓国映画100選』(クオン、2019年)に翻訳協力。韓国語の翻訳書に『誰でもかんたん!かわいいミニイラストの描き方』(翔泳社、2021年)、『おしゃれなライフスタイル動画撮影&編集術』(BNN、2021年)がある。(2022年にも出版予定あり)

【翻訳監修】 沈池娟(シム・ヂヨン)

【演出】 藤原佳奈(ふじわら かな)
身体の“態”を手掛かりに、わたしたちのはたらきを見つめる。2013年~2021年まで演劇創作ユニットmizhenの代表を務め、作家・演出を担当。『夜明けに、月の手触りを』が第21回劇作家協会新人戯曲賞最終選考ノミネート。一人芝居音楽劇『Sの唄』が平成28年度北海道戯曲賞優秀賞受賞。演劇×動画の祭典クォータースターコンテストで『マルイチ』(脚本・監督)グランプリ受賞。とよはし芸術劇場主催 高校生と創る演劇『Yに浮かぶ』脚本・演出(2020)。神奈川県主催 分身ロボットOriHimeプロジェクト『星の王子さま』脚色・演出(2022)。2022年より、“踊り”が世界を編みなおす起点になると直感し、知念大地と共に踊りを公共にひらく活動《しんしんし》を始動。

【あらすじ】
茶畑を見渡す庵で修業中の僧ヨサン(俗名オ・ミンホ)。愛し続けたミンホに贈る韓服を自室で縫うジョンヘ。舞台は2人の回想で過去と現在を行き来する。ミンホは光州で大学生だった時に伝統茶屋を営むジョンヘと恋仲になり、彼女の弟ギジュンとも親しくなる。だが彼らは光州民衆抗争の渦中の人となり、ギジュンは命を落とす。ミンホは戒厳軍に捕まり激しい拷問の末、仲間を裏切る。死なずに済んだが、後遺症と罪悪感から廃人同然になる。そんなミンホを支えようとするジョンヘ。弟を失いミンホを恨みもするが彼への愛は変わらない。だがそんなジョンヘをミンホは拒み、襲う。ミンホの子を身籠るジョンヘ。それを知らぬまま出家するミンホ。家業の製茶会社を継いだ兄ジンホ(養子)は、ミンホとジョンヘのことを思い、事情を知った上でジョンヘに求婚し、娘ウンファを我が子として育てるが、ウンファが4歳の時に事故死する。ミンホは僧イルジョンと出会い僧侶として生きることに光明を見いだす。やがて成長した娘ウンファの結婚式に参列する僧ヨサン。娘と心を通わす。ジョンヘとも久しぶりに言葉を交わし打ち解ける。式を終え僧服に戻り、仲間たちが眠る光州の墓地を訪れる。


『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)

原題:외로운 사람, 힘든 사람, 슬픈 사람
(2013年初演、2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト 3」選定 )

【作家】ユン・ソンホ 윤성호
1983年生まれ。
同時代を生きる人々の矛盾と不条理な姿について探求する劇作家であり演出家。
特に人間関係の脆さや弱さに着目している。
誰もが共感できる日常的な素材を通じて、淡々としながらも奥深い物語を独特の言葉で繊細に解いていく。
DAC Artist(DOOSAN Art Center Artist)
2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト3」選定 『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)
2020年ソウル演劇祭演出賞・戯曲賞受賞 『死の家』

【翻訳】鄭世奈(정세나/ちょん せな)
俳優。翻訳は今回が初となる。1994年4月3日生まれの在日コリアン4世。東京朝鮮高級学校卒業後、舞台芸術学院入学。2年間の勉強を経て劇団青年座に入団。2019年度劇団青年座中台賞受賞。主な出演作として、日本劇団協議会『フィルメーナ•マルトゥラーノ』(作:エドゥアルド•デ•フィリッポ/翻訳:二宮大輔/演出:高橋正徳)、劇団青年座『横濱短篇ホテル』(作:マキノノゾミ/演出:宮田慶子)、劇団青年座『からゆきさん』(作:宮本研/演出:伊藤大)、劇団青年座『安楽病棟』(原作:帚木蓬生/作:シライケイタ/演出:磯村純)、NHK FMシアター『埋める女』(作:丸山智/音楽:栗山和樹/演出:真銅健嗣)

【翻訳監修】 青木鉄仁

【演出】早坂彩(はやさか あや)

トレモロ主宰。青年団演出部所属。
早稲田大学文学部演劇映像コース演劇系、同大学院にて、ポストドラマ演劇を学ぶ。
2010年、トレモロ結成。全作品で演出を務める。翻訳劇から、現代口語、SF、ミュージカルまで幅広く演出を行う。
2015年、利賀演劇人コンクール2015上演作品『イワーノフ』にて、優秀演出家賞、観客賞を受賞。テキストレジの能力と「空間のレイヤーを巧みに使った演出」を評価される。
2020年、コロナ禍より、Zoomで戯曲研究会(シェイクスピア戯曲を読む会)を開始。30回以上継続開催している。
2022年、SCOTサマー・シーズン2022、豊岡演劇祭2022の両演劇祭にて、太宰治の小説 『新ハムレット』を演出した。

 【あらすじ】
舞台は韓国ソウルのとある雑誌社。
移りゆく時代の変化についていけず休刊の危機が迫る、人文社会科学季刊誌「時代批評」。
そこへ新しく編集長としてやって来たのは広告界出身のソ・サンウォン。
“待っていて下さい、必ずここを救ってみせます”
歓迎する職員たちの中で、一人浮かない様子のキム・ナムゴンチーム長。
彼はこの「時代批評」に若い頃から全てを尽くしてきた。誰よりも真っ直ぐで頑固者の彼にとって、口を開けば“トレンディー、トレンディー”と世の中の流行ばかり優先する新任編集長は不満の種であった。
どうしたら変われるのか。
変わるべきなのか。
どんどん時代に取り残されていく「時代批評」をめぐり、登場人物7人の可笑しくも切ない人間模様が交錯する。
ナムゴンの親友で化学哲学者のパク・ヨンウ。
一見クールな会計係りカン・スヘ。
グラフィックデザイナーでサンウォンと内縁の関係にあるペン・ヂイン。
お調子者の記者、チョ・ヒョンレ。
ヨンウに恋心を抱く最年少記者のチャン・セミ。
チェーホフの「ワーニャおじさん」をモチーフに再創作されたこの作品は、今の時代を生きる私たちの姿をリアルに描き出す。


留意事項
・応募された方の個人情報は厳重に管理し、今回の公募以外の目的に利用いたしません
・選考に関する問い合わせには、一切応じる事はできません。予めご了承ください

当事業は、ハラスメント防止対策に必要な措置を講じて進行いたします。
参加者の方から、進行に関してご意見をいただいた場合には運営スタッフが責任をもって対応いたします。