「韓国現代戯曲ドラマリーディング」は、10 回目・20年の取り組みを終え、新たな交流へと発展させることとなりました。日本の演劇人、またはそれに近い業界人に向けて、特に若い世代を対象とした交流へと展開していきます。20年間の演劇交流のノウハウを使い、次世代の演劇人の育成と、韓国との演劇交流を進化させていこうと考えております。
今回は、これまでの戯曲集とドラマリーディングという形での交流を継続しながらも、新たなステップとして翻訳者の公募を行い、想定を超えた人数の応募を頂きました。お礼を申し上げます。
つきましては、公演に向け、作品の演出家を公募いたします(今後、出演者もオーディション形式で募集したいと思っております。)当企画に興味を持つ演出家の方々には、ぜひご応募していただきたいと思います。たくさんの方のご応募お待ちしております。
◆応募資格 演出経験10年以下、もしくは35歳以下。
◆応募方法 応募フォーム、もしくは、メール( japan.korea.tcc@gmail.com)のいずれか
・応募フォーム https://forms.gle/yTpGHcdJHj7UwuEN7
・応募フォームが利用できない場合
件名に「2023日韓リーディング演出希望」を記載し、下記(1)〜(9)をA4用紙2枚以内でPDFファイルにまとめファイル名をご自身の名前として、メールにてご応募ください。
(1)氏名(ふりがな)/活動名
(2)所属(あれば)
(3)生年月日と年齢
(4)連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
(5)略歴(活動歴・プロフィール。400字~1200字程度)
(6)志望理由(200字程度)
(7)プロフィール写真(バストアップ)
(8)希望作品(複数可)
(9)参考資料があれば記載。過去の演出作品の劇評、取材記事、舞台映像のURL(映像の場合には編集をして3分以内のもの)など
◆演出料 15万円(税込)
◆締切 2022年8月5日(金)必着
◆公演までのスケジュール
8月下旬 演出家決定
10月 出演者オーディション・出演者決定
12月 顔合わせ
1月上旬~1月中旬 稽古(約10日ほど) 座・高円寺稽古場ほか
◆公演概要
2023年1月25日(水)~29日(日) 座・高円寺1
全6ステージ (各作品3ステージ) 予定
1/25 水 | 1/26木 | 1/27金 | 1/28土 | 1/29日 | |
14:00 |
| 作品A | 作品B | ||
19:00 | 作品A | 作品B | 作品A | 作品B | シンポジウム |
◆選考方法
書類選考の結果次第では、8月中旬から下旬に面接を行うこともあります。
◆お問合せ
必ず件名に「2023日韓リーディング演出家募集」と記載してください
japan.korea.tcc@gmail.com
◆作家・作品について 公演の順番などは未定です。
『晴れた日に』(仮)
原題:푸르른 날에
(2009年第3回車凡錫戯曲賞受賞、2011年初演で大韓民国演劇大賞作品賞・演出賞受賞)
【作家】 ジョン・ギョンジン 정경진
劇作家・作家。1965年生、全羅南道木浦市出身、在住。
2004年より小説、戯曲等の執筆を始める。2008年、戯曲『黒い海のカモメ』で第2回海洋文学賞・優秀賞を受賞。2009年、戯曲『晴れた日に』(タイトル仮)で第3回車凡錫戯曲賞を受賞。戯曲『ホンオ』が2010年ソウル演劇祭に公式参加、上演作は演出賞を受賞。小説『北極星』(筆名チョン・ソハ)2007年、小説版『晴れた日に』2014年を出版。2011年の本作初演は大韓民国演劇大賞 作品賞・演出賞を受賞、以後5年連続で上演され好評を博した。
【翻訳】 村山哲也(むらやま てつや)
東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。公務員を経て、私立中学高校の社会科教諭(現職)。演劇部の顧問を務めるとともに、地域で演劇鑑賞運動に携わる。教職のかたわら、神田外語大学、語学学校等で韓国語と翻訳を学び、翻訳者を志す。『韓国映画100選』(クオン、2019年)に翻訳協力。韓国語の翻訳書に『誰でもかんたん!かわいいミニイラストの描き方』(翔泳社、2021年)、『おしゃれなライフスタイル動画撮影&編集術』(BNN、2021年)がある。(2022年にも出版予定あり)
【翻訳監修】 沈池娟(シム・ヂヨン)
【あらすじ】
茶畑を見渡す庵で修業中の僧ヨサン(俗名オ・ミンホ)。愛し続けたミンホに贈る韓服を自室で縫うジョンヘ。舞台は2人の回想で過去と現在を行き来する。ミンホは光州で大学生だった時に伝統茶屋を営むジョンヘと恋仲になり、彼女の弟ギジュンとも親しくなる。だが彼らは光州民衆抗争の渦中の人となり、ギジュンは命を落とす。ミンホは戒厳軍に捕まり激しい拷問の末、仲間を裏切る。死なずに済んだが、後遺症と罪悪感から廃人同然になる。そんなミンホを支えようとするジョンヘ。弟を失いミンホを恨みもするが彼への愛は変わらない。だがそんなジョンヘをミンホは拒み、襲う。ミンホの子を身籠るジョンヘ。それを知らぬまま出家するミンホ。家業の製茶会社を継いだ兄ジンホ(養子)は、ミンホとジョンヘのことを思い、事情を知った上でジョンヘに求婚し、娘ウンファを我が子として育てるが、ウンファが4歳の時に事故死する。ミンホは僧イルジョンと出会い僧侶として生きることに光明を見いだす。やがて成長した娘ウンファの結婚式に参列する僧ヨサン。娘と心を通わす。ジョンヘとも久しぶりに言葉を交わし打ち解ける。式を終え僧服に戻り、仲間たちが眠る光州の墓地を訪れる。
『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)
原題:외로운 사람, 힘든 사람, 슬픈 사람
(2013年初演、2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト 3」選定 )
【作家】ユン・ソンホ 윤성호
1983年生まれ。
同時代を生きる人々の矛盾と不条理な姿について探求する劇作家であり演出家。
特に人間関係の脆さや弱さに着目している。
誰もが共感できる日常的な素材を通じて、淡々としながらも奥深い物語を独特の言葉で繊細に解いていく。
DAC Artist(DOOSAN Art Center Artist)
2018年韓国演劇評論家協会「今年の演劇ベスト3」選定 『寂しい人、辛い人、悲しい人』(仮)
2020年ソウル演劇祭演出賞・戯曲賞受賞 『死の家』
【翻訳】鄭世奈(정세나/ちょん せな)
俳優。翻訳は今回が初となる。1994年4月3日生まれの在日コリアン4世。東京朝鮮高級学校卒業後、舞台芸術学院入学。2年間の勉強を経て劇団青年座に入団。2019年度劇団青年座中台賞受賞。主な出演作として、日本劇団協議会『フィルメーナ•マルトゥラーノ』(作:エドゥアルド•デ•フィリッポ/翻訳:二宮大輔/演出:高橋正徳)、劇団青年座『横濱短篇ホテル』(作:マキノノゾミ/演出:宮田慶子)、劇団青年座『からゆきさん』(作:宮本研/演出:伊藤大)、劇団青年座『安楽病棟』(原作:帚木蓬生/作:シライケイタ/演出:磯村純)、NHK FMシアター『埋める女』(作:丸山智/音楽:栗山和樹/演出:真銅健嗣)
【翻訳監修】 青木鉄仁
【あらすじ】
舞台は韓国ソウルのとある雑誌社。
移りゆく時代の変化についていけず休刊の危機が迫る、人文社会科学季刊誌「時代批評」。
そこへ新しく編集長としてやって来たのは広告界出身のソ・サンウォン。
“待っていて下さい、必ずここを救ってみせます”
歓迎する職員たちの中で、一人浮かない様子のキム・ナムゴンチーム長。
彼はこの「時代批評」に若い頃から全てを尽くしてきた。誰よりも真っ直ぐで頑固者の彼にとって、口を開けば“トレンディー、トレンディー”と世の中の流行ばかり優先する新任編集長は不満の種であった。
どうしたら変われるのか。
変わるべきなのか。
どんどん時代に取り残されていく「時代批評」をめぐり、登場人物7人の可笑しくも切ない人間模様が交錯する。
ナムゴンの親友で化学哲学者のパク・ヨンウ。
一見クールな会計係りカン・スヘ。
グラフィックデザイナーでサンウォンと内縁の関係にあるペン・ヂイン。
お調子者の記者、チョ・ヒョンレ。
ヨンウに恋心を抱く最年少記者のチャン・セミ。
チェーホフの「ワーニャおじさん」をモチーフに再創作されたこの作品は、今の時代を生きる私たちの姿をリアルに描き出す。
◆留意事項
・応募された方の個人情報は厳重に管理し、今回の公募以外の目的に利用いたしません
・選考に関する問い合わせには、一切応じる事はできません。予めご了承ください
当事業は、ハラスメント防止対策に必要な措置を講じて進行いたします。 参加者の方から、進行に関してご意見をいただいた場合には運営スタッフが責任をもって対応いたします。